よくある質問
製品開発の拠点はイスラエル、ビジネスの拠点はアメリカ、日本のオフィスは東京です。
イスラエルです。
再発膠芽腫は2015年3月、初発膠芽腫は2016年12月に製造販売承認され、2017年12月より初発膠芽腫に保険適用が承認されました。
これまでに日本では、のべ1,000名以上の患者さまが治療を受けられています。なお、現在治療中の患者さまは約300名です。(2022年3月現在)
アメリカ・EU・日本を合わせて全世界で24,000名を超えています。(2022年3月現在 )
オプチューンは、TTフィールドジェネレーター(本体)から頭皮に貼付したINEトランスデューサーアレイ(以下、アレイ)を通じて腫瘍治療電場(TTフィールド)と呼ばれる低強度の交流電場を脳内で発生させます。
この交流電場が基本的に正常細胞を傷つけることなく、腫瘍細胞にみられる急速な細胞分裂を阻害し、アポトーシス(細胞死)を誘導することで腫瘍細胞の成長を抑制します。
※より詳しい説明は、作用機序のページへ
正常細胞も腫瘍細胞も、細胞の一部は電荷を帯びていますが、腫瘍治療電場(TTフィールド)は細胞が分裂する時に作用するため、静止期にある正常細胞はその影響を受けないと考えられます。
※より詳しい説明は、作用機序のページへ
オプチューンは、TTフィールドジェネレーター(本体)から頭皮に貼付したアレイを通じて腫瘍治療電場(TTフィールド)と呼ばれる周波数200kHz、電場強度1~3V/cmの交流電場を脳内に形成し、細胞の有糸分裂の後期における分裂過程を阻害することによりアポトーシス(細胞死)を誘導して、腫瘍細胞の増殖を抑制すると考えられています。
前臨床試験1)において、TTフィールドの効果は電場の周波数、強度および照射期間に依存することが示されました。中でも細胞増殖を阻害する適正周波数は細胞の大きさに反比例しており、細胞が小さいほど適正周波数が高く、細胞が大きいほど適正周波数は低いことが明らかになりました。
種々のがん細胞で検証すると、膠芽腫細胞は周波数200kHzのTTフィールドで細胞増殖抑制効果が最大となることが確認されたため、膠芽腫に対するTTフィールド療法の周波数は200kHzと規定されました。
1)Kirson ED et al.:Proc Natl Acad Sci U S A. 2007;104(24):10152-10157.
オプチューンによる治療は、手術および放射線や化学療法での治療後、退院して4~7週間後のタイミングで維持化学療法と組み合わせて開始してください。
再発膠芽腫患者を対象とした市販後患者レジストリーデータセット(PRiDe)1)において、オプチューンの使用率が75%を超える患者さまでは、それ未満の患者さまに比べてOSが有意に延長することが示されました。
また、初発膠芽腫患者を対象としたEF-14試験のサブグループ解析2)において、オプチューンの使用率が50%を超えると、使用率とPFS・OSには相関関係が認められ、使用率が高まれば高まるほどPFS・OSのいずれもが延長していました。さらに、5年間の全データセットにおいて、「使用率が75%を超えること」はOSの独立した予後因子であり、性別・摘出率・MGMTメチル化の有無・年齢・地域・KPSには影響されませんでした。
1)Mrugala MM et al.:Semin Oncol. 2014;41(5) Suppl 6:S4-S13.
2)Toms SA et al.:J Neurooncol. 2019;141(2):467-473.
日本でのオプチューンの平均使用率は約76%です(2021年7月現在)。なお、オプチューンの使用率や目標値は、患者さまの状態などを勘案して個別に設定してください。
患者さまの中には、1ヵ月の平均使用率が90%以上の方もいます。なお、日本でのオプチューンの平均使用率は約76%です(2021年7月現在)。
オプチューンの使用率や目標値は、患者さまの状態などを勘案して個別に設定してください。
ノボキュアのDSS(デバイス・サポート・スペシャリスト)が、患者さまのオプチューン本体から、月間使用率のデータを抽出します。このデータは担当医師に送付されますので、そちらをご確認ください。
ヒトの頭部のコンピューターモデルを用い、腫瘍サイズや形状、位置、さらには誘電特性が異なる4つの仮想腫瘍でアレイのレイアウトを検証したところ、いずれの腫瘍内においても治療に必要な電場強度閾値の1V/cmを超えていました。また、腫瘍内の電場強度は、そのサイズと形状には相関しなかったものの、アレイの貼付部位と腫瘍の位置が適合していた場合に電場強度が増加することが明らかになりました1) 。
このことから、腫瘍部位に合わせてアレイを適切な位置に貼付することで、オプチューンでの治療が最適化できることが示唆されました。
1)Wenger C et al.:Int Radiat Oncol Biol Phys. 2016;94(5):1137-1143.
初発膠芽腫患者を対象としたEF-14試験において、生検・部分摘出・全摘出といった腫瘍摘出術別にOSを解析したところ、腫瘍摘出率のいかんにかかわらず、いずれもテモゾロミド単独治療群に比べてTTフィールド療法併用群で有意な延長が認められました1)。
このことから、腫瘍摘出率はオプチューンの有効性には影響されないことが示唆されました。
1)Stupp R et al.:Tumor treating fields added to standard chemotherapy in newly diagnosed glioblastoma(GBM): final results of a randomized, multicenter, phase Ⅲ trial.
Presented at: 2017 Annual Meeting of the American Association for Cancer Research; April 1-5, 2017; Washington, DC. Oral presentation.
製品開発の拠点はイスラエル、ビジネスの拠点はアメリカ、日本のオフィスは東京です。オプチューンは治療システムであるため、本機器を用いて腫瘍の進行具合や悪化の予兆を察知することはできません。腫瘍の進行具合は、画像検査(CTやMRI)の結果をもとに判断してください。
治療薬などと異なり、オプチューンは実際に装着している時間しか効果がありません。そのため、1ヵ月に75%以上(1日に換算すると18時間以上)、少なくとも4週間以上の治療が推奨されています。
初発膠芽腫患者を対象としたEF-14試験1)において、オプチューン+テモゾロミド併用療法群の最も一般的(発現率≧10%)な有害事象は、血小板減少症、悪心、便秘、嘔吐、倦怠感、アレイ貼付部位の皮膚反応、頭痛、けいれん、うつでした。
なお、アレイ貼付部位の皮膚反応は、52%の患者さまに認められましたが、その程度は軽度から中等度の管理可能なものであり、治療中止に至った症例はありませんでした。
1)Stupp R et al.:JAMA. 2017;318(23):2306-2316.
※より詳しい説明は、初発膠芽腫における安全性のページへ
初発膠芽腫患者を対象としたEF-14試験1) において、テモゾロミド単独療法群と比較してオプチューン+テモゾロミド併用療法群で、全身性の重篤な有害事象の有意な増加は認められなかったことから、オプチューンはテモゾロミドによる有害事象を悪化させることはないことが示唆されました。
1)Stupp R et al.:JAMA. 2017;318(23):2306-2316.
※より詳しい説明は、初発膠芽腫における安全性のページへ
オプチューンの治療効果を得るには、アレイ・レイアウトマップにあわせてアレイを正しい位置に貼付することが必要です。特に後頭部には患者さまご自身で正しい位置に貼付することが困難なため、アレイは可能な限り治療協力者に貼付していただくよう指導してください。
アレイは滅菌包装されているため、再使用することはできません。製品の添付文書でも「再使用は禁止」と明記されています。
腫れ・赤み・かゆみ・痛み・出血など、頭皮に異常が見られた場合には、症状に応じてヒドロコルチゾン(ステロイド)軟膏や抗生物質入り軟膏などの外用剤の処方を検討してください。なお、出血・潰瘍などの症状がある部分には、アレイを貼付しないよう患者さまに指導してください。
腫れ・赤み・かゆみ・痛みなど、頭皮に異常が見られた場合には、症状が出ているときに患部の写真を撮影するなど経過を記録しておき、担当医師に見せて指導を受けてください。
発生している頭皮の腫れ・赤み・かゆみ・痛みなどの頭皮症状の改善にかかる時間は、症状の種類や程度、患者さまの体調や体質、併用している薬剤などによって異なります。このため、具体的な休憩の方法や時間については症例ごとに判断いただくことになります。潰瘍などができているケースでは皮膚科医へのコンサルトもご検討ください。
ノボキュアのDSS(デバイス・サポート・スペシャリスト)がアレイを交換する行為は、医療行為に該当するため認められていません。
担当医師の判断に委ねられることになりますが、患者さまの病状によってはオプチューンでの治療を再開することは可能です。
ノボキュアでは、患者さま個々の頭の大きさや、MRI・PET画像から得られた腫瘍の位置情報を基に、シミュレーションソフトウェア(NovoTALTM 、ノボキュア)によってアレイ・レイアウトマップを作成しています。
患者さまのMRI画像所見でベースラインから大きな変化が認められた場合、このアレイ・レイアウトマップを見直し、再調整することは可能です。
再調整に関しましては、ノボキュアの担当営業までお問い合わせください。
患者さまが加入されている医療保険の種類や年齢、所得額によって窓口で支払う個人負担額が異なります。オプチューン治療を受ける病院の医事課までお問い合わせください。
なお、オプチューン治療では、高額療養費制度が適用されることが予想されます。
※高額療養費制度に関しては、Q29をご参照ください。
※1;医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1ヵ月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度
オプチューン治療では高額療養費制度が適用されることが予想されます。下記の厚生労働省のWebサイトをご確認の上、ご加入の健康保険組合、協会けんぽ、または市町村(国民健康保険・後期高齢者医療制度)などにお問い合わせください※2。
(※1・※2 出典;下記 厚生労働省のWebサイトより)
妊娠または妊娠の可能性がある、あるいは妊娠を試みている患者さまには使用経験がなく、安全性は確立されていません。妊娠可能な女性は、オプチューンを使用している間、避妊を行ってください。なお、臨床試験は妊婦を対象として行われていないため、オプチューンの使用により発生しうる副作用、または有効性については検証されていません。
オプチューンは自宅で行う在宅治療法の医療機器です。治療開始時に、担当医師から自宅でオプチューンを使用するための説明とトレーニングを受けていただきます。
感電はしません。オプチューンは、絶縁されたセラミック製の電極を用いて「電場」を作り出す治療法で、人体に電流が流れるわけではありません。一般に、100~300kHzの周波数では神経や筋肉を刺激せず、組織の加熱も起こさないとされています。オプチューンは、200kHzの周波数で電場を形成することにより腫瘍細胞を標的とした局所治療を行うため、脳や全身の正常細胞にはほとんど影響を及ぼさないと考えられます。ただし、頭部に装着するトランスデューサーアレイにより、皮膚にかゆみや炎症が起こることがあります。
アレイは一度頭皮に貼ると次の交換まで、ずっと貼り付けたままになります。アレイを貼付している時は、寝ている時もTTフィールドボタンを押して治療を行っている方が多いようです。
休憩時間をどのように、どの程度設けるかは、治療効果に関わりますので、担当医師がご判断ください。
アレイは頭皮に1回あたり4枚貼り、週に2~3回交換していただくことになります。アレイは再利用できないため、一度貼ると交換のタイミングまで剥がさず、貼ったままになります。
頭髪が伸びたり、汗をかいたりすることでアレイの密着力は落ちてきますが、オプチューンによる適切な効果を得るためには、アレイを頭皮に密着させることが大切です。アレイは、適切な頻度で交換していただくようお願いします。
AC電源で使用中も必ずバッテリーは本体にセットしてご使用ください。バッテリー挿入部への異物が入ることを防ぎます。また、空洞になると衝撃での本体の損傷が起こりやすくなります。
バッテリーをセットしておくとAC電源を外した際、すぐにバッテリーに切り替わり治療が続けられます。
電源タップは使用しないでください(いわゆるタコ足配線はしないでください)。電源タップを使用すると、ブレーカーが落ちたり、機器が正常に動作しない場合があります。
電源アダプターを使用する場合は、家庭用電源に単独で直接接続して使用してください。
新幹線のコンセントや自家用車のシガレット充電のソケットは、AC電圧が不安定な場合があるため、電源として使用しないでください。
バッテリー1本あたりの作動時間は2~3時間です。また、バッテリー1本あたりの、フル充電までに要する時間は2~4時間です。
オプチューン専用のショルダーバッグ以外は使用しないでください。オプチューン本体の内部には換気口が付いており、空気を循環させるしくみになっています。専用のバッグは本体の換気口の排気を妨げないようデザインされています。空気が適切に循環できないバッグに本体を収納するとオーバーヒートを起こし、治療が停止するおそれがあります。
それぞれの重量は
- アレイ4枚=約230g
- 接続コネクター(CAD)=約160g
- 本体=約1.2Kg
- リュック=約750g
- ショルダー=約250g
となっています。
よって、
- 装着したまま接続コネクターと本体の接続を外した場合は約390g
- リュックを使った場合のアレイ・本体含む総重量は約2.4Kg
- ショルダーバッグを使った場合のアレイ・本体含む総重量は約1.9Kg
です。
(※弊社計測による実測値です)
オプチューンの最大の治療効果を得るためには、アレイが頭皮と密着している必要があるためです。うぶ毛であったとしても剃り残しがあるとアレイが頭皮にうまく貼付せず、アラームが鳴る原因になります。
アレイは、黒⇒白⇒黒⇒白の順に、アレイ・レイアウトマップに沿って正しく貼付してください。その際、アレイはいったん仮置きし、位置が決まったらきちんと貼付してください。
アレイは、頭髪の伸び具合や汗の量などに応じて、週に2~3回交換してください。頭髪が伸びると、アレイが頭皮に密着しにくくなり、アラームが鳴る原因になります。
セラミックディスクの周りの肌色の粘着部分は、ハサミで切り取っても問題ありません。ただし、粘着部分を切り取るとアレイの頭皮への密着が弱くなり、剥がれやすくなるため、切り取りすぎにはご注意ください。

この「耳」は、貼付の位置を決める際の目印となりますので、特に治療を開始したばかりの患者さまはこの「耳」を目印にし、アレイ・レイアウトマップに従ってアレイを貼付してください。ただし、「耳」を含めて肌色の粘着部分は切り取っても治療に問題はないため、もしもとなりのアレイの粘着部分が入り込むような場合は切り取ってください。
保険適用で使用できる数は1ヵ月に40枚が限度となっています。
使用済みのアレイは、患者さまがお住まいの地域の自治体で定められた廃棄ルールに従って処分してください。
可能です。ただし、ニットやフリースなど保温性の高い帽子は、温度が上がってアラーム音が鳴る場合があります。帽子やかつら(ウイッグ)をかぶる時は通気性がよいものを選び、また頭部を締めつけることがないように注意してください。
アレイの交換のタイミングで頭皮を洗っていただくことができます。シャワーや入浴は、アレイや機器を濡らさないように注意することで毎日楽しむことができます。
アレイを外して頭皮を洗えるのは、アレイの交換のタイミングのみです。したがって、週に2~3回となります。体は毎日洗っていただくことができます。
アレイには温度センサーが付いていて、頭皮の温度を測定しています。高温になるとアラームが鳴り、電源が自動的に切れるようになっており、低温やけどを起こす可能性の低い設計になっています。
オプチューンは、国際規格*に基づき、他の電子機器と干渉しないように設計されています。したがって、オプチューンでの治療をしながら、一般的な電化製品(携帯電話、電子レンジ、パソコン、冷蔵庫など)を使用しても問題はありません。ただし、オプチューンは低強度の電場を作り出しているため、一部の電子機器(コンピュータのマウス、タッチランプ、精密医療機器など)には影響を与える可能性があります。
*電磁両立性(EMC):IEC 60601-1-2:2007という国際的な適合証明
下記をご参考の上、検査を受ける病院の医師、医療専門家の指示に従ってください。
【必ずアレイを取り外し、オプチューン本体も持ち込んではならない検査】
●MRI検査
金属類を含む物品はMRI検査室への持ち込みは禁止されているので、オプチューンも持ち込むことはできません。MRI室にはオプチューン本体を持ち込まず、アレイも取り外してください。検査終了後には、新しいアレイを装着してオプチューン治療を再開してください。
【必ずアレイを取り外さなければならない検査】
●頭部CTスキャン検査・頭部X線検査(レントゲン検査)
アレイが検査の結果に影響を及ぼす可能性があるため、検査前には必ずアレイを取り外してください。検査終了後には、新しいアレイを装着してオプチューン治療を再開してください。
【場合によってアレイを取り外さなければならない検査】
●頭部以外のX線検査(レントゲン検査)
アレイやケーブルがX線検査(レントゲン検査)の撮影を妨げる可能性がある場合は、検査前に取り外してください。医療専門家が検査に影響しないと判断した場合は、アレイを装着したまま検査を受けることができます。アレイを取り外した場合は、検査終了後、新しいアレイを装着してオプチューン治療を再開してください。
一般的には、治療しながら旅行に行くことは可能です。ただし、個人差がありますので、担当医師にご相談ください。なお、飛行機でのご旅行の場合、Q4のようにご注意いただきたい点がありますので、ノボキュアならびにご利用になる航空会社に事前にご連絡ください。
※飛行機での旅行に関しては、Q4もご参照ください。
航空会社によって対応が異なりますが、飛行機に乗ることは可能です。なお、オプチューン(トランスデューサーアレイを含む)は空港のセキュリティでアラームの金属探知機の警報が作動したり、リチウムイオン電池の持ち込みには制限があったり、所定の書類の提出が求められるなど、ご注意いただきたい点がありますので、事前にノボキュアまでご利用予定の航空会社名をご連絡ください。また、搭乗に必要な書類や手続きについては、直接、航空会社にお問い合わせください。
1年に1回の保守点検を行いますので、途中で不具合が起きなければ使用年数に制限はありません。
- 必ず担当医師にご相談ください。
- アレイを交換する際に担当医師より処方された軟こう(ヒドロコルチゾン(ステロイド)軟膏、抗生物質軟こう)などの外用剤を塗ります。
- アレイを交換する際は担当医師から事前に指示された位置やアレイ・レイアウトマップの指示に合わせて貼付します。
※皮膚の赤み、炎症の悪化など、頭皮に異常が見られた場合には、患部の写真を撮影するなど経過を記録し、担当医師の指導を受けてください。
急な雨などでアレイが濡れそうな場合は、本体の電源を切っていったん治療を停止し、機器が濡れないように保護してください。アレイが濡れた場合には、新しいものに交換して治療を再開してください。
※本体が濡れたときの対応に関しては、Q14をご参照ください。
- 電源アダプター、電源コード、コンセントがすべて接続されているか確認してください。
- 取扱説明書の「治療の開始」(P42~43)の手順に従って本体の電源を入れてください。
- 1〜2 を行っても本体の電源が入らない場合は、機器の不具合が考えられます。
ノボキュアまでお問い合わせください。
※原因としては、
- 電源コードがコンセントから外れている
- 電源コードが電源アダプターから外れている
- 電源アダプターの本体接続ケーブルが本体から外れている
ということが考えられます。
【バッテリーランプが点灯している場合】
- TTフィールドボタンを押して、アラーム音を停止します。
- バッテリーを交換します。
- 治療を再開します。
【エラーランプが点灯し、バッテリーランプが点灯していない場合】
- TTフィールドボタンを押して、アラーム音を停止します。
- すべてのコネクターにゆるみがないかを点検します。(接続の不備への対応)
- 本体の正面/背面の換気口がふさがれていないかどうか点検します。(本体の過熱への対応)
- 頭部を枕などに密着し続けている場合、アレイが41℃を超えて温度センサーが作動、アラーム音が鳴ります。横になっている場合は、患者さまご自身が頭部を少し動かしてみるか、介護者が一定時間ごとに体位交換して頭部が密着する箇所を移動させてください。(アレイの過熱への対応)
- アレイが頭部に密着していることを確認し、必要な場合はさらに医療用テープを貼って密着を補助し、頭髪を剃って新しいアレイを貼りなおします。(アレイが頭皮に密着していない場合の対応)
- 再度TTフィールドボタンを押します。
- TTフィールドボタンの周囲のTTフィールドランプが青く点灯していれば、治療はすでに始まっています。
※取扱説明書の「TTフィールドジェネレーター(本体)のアラーム音が鳴るとき」(P58) も参考にしてください。
【BATTERYランプが点灯している場合】
≪原因≫
- バッテリーの残量が少ない
- ケーブルがゆるんでいる、または外れている
- 本体の正面/背面の換気口がふさがっている
- 長時間同一体位により、アレイの一部が熱くなっている
- 頭髪の伸びによってアレイが密着していない
- 本体が故障している
- 本体の電源をオンにしたまま治療を行っていない
- その他
≪対策≫
- TTフィールドボタンを押して、アラーム音を停止します。
- バッテリーを交換します。
- 治療を再開します。
【ERRORランプが点灯し、BATTERYランプが点灯していない場合】
≪原因≫
- 接続に不備がある(下記 2 を参照)
- 本体が加熱している(下記 3 を参照)
- アレイが過熱している(下記 4 を参照)
- アレイが頭皮に密着していない(下記 5 を参照)
≪対策≫
- TTフィールドボタンを押して、アラーム音を停止します。
- すべてのコネクターにゆるみがないかを点検します。(接続の不備への対応)
- 本体の正面/背面の換気口がふさがれていないかどうか点検します。(本体の過熱への対応)
- 頭部を枕などに密着し続けている場合、アレイが41℃を超えて温度センサーが作動、アラーム音が鳴ります。横になっている場合は、患者さまご自身が頭部を少し動かしてみるか、介護者が一定時間ごとに体位交換して頭部が密着する箇所を移動させてください。(アレイの過熱への対応)
- アレイが頭部に密着していることを確認し、必要な場合はさらに医療用テープを貼って密着を補ったり、頭髪を剃って新しいアレイを貼りなおします。(アレイが頭皮に密着していない場合の対応)
- 再度TTフィールドボタンを押します。
- TTフィールドボタンの周囲のTTFIELDSランプが青く点灯していれば、治療はすでに始まっています。
※アラーム音が鳴り続ける場合は、ノボキュアまでお問い合わせください。
バッテリーを新しく充電したものに交換してください。バッテリーを新しく充電したものに交換しても問題が解決しない場合は、バッテリー充電器や本体の故障が考えられますので、ノボキュアまでお問い合わせください。
アレイを新品に交換してください。
原因としては、
- アレイのコネクターに不具合がある
- 接続コネクターの差込口に不具合がある
ということが考えられます。
アレイを交換しても改善がみられない場合は、接続コネクターの差込口の不具合が考えられますので、ノボキュアまでお問い合わせください。
- コネクターや接続部に「引っ張られる」「曲げる」などの物理的な力がかかっていないかを確認してください。
- すべてのコネクターや接続部がしっかり接続されていることを確認してください。
原因としては、
- コネクターに不具合がある
- 本体の接続コネクターのソケットに不具合がある
ということが考えられます。
接続確認後も「すぐに外れる」「接続部がゆるい」「ぐらぐらする」場合は、製品の不具合が考えられますので、ノボキュアまでお問い合わせください。
- TTフィールドボタンを押して、治療を停止します。
- 本体の背面にある主電源ボタンの“〇“を押して電源をオフにします。
- 落下した機器は絶対に使用しないで、速やかにノボキュアに連絡して本体を交換してください。
- TTフィールドボタンを押して、治療を停止します。
- 本体の背面にある主電源ボタンの“〇“を押して電源をオフにします。
- 濡れた機器は絶対に使用しないで、速やかにノボキュアに連絡して本体を交換してください。
予備の機器をお持ちの場合は、速やかに予備のものと交換して治療を継続してください。また、速やかにノボキュアまで連絡してください。
製品開発の拠点はイスラエル、ビジネスの拠点はアメリカ、日本のオフィスは東京です。
イスラエルです。
再発膠芽腫は2015年3月、初発膠芽腫は2016年12月に製造販売承認され、2017年12月より初発膠芽腫に保険適用が承認されました。
これまでに日本では、のべ1,000名以上の患者さまが治療を受けられています。なお、現在治療中の患者さまは約300名です。(2022年3月現在)
アメリカ・EU・日本を合わせて全世界で24,000名を超えています。(2022年3月現在 )
オプチューンは、TTフィールドジェネレーター(本体)から頭皮に貼付したINEトランスデューサーアレイ(以下、アレイ)を通じて腫瘍治療電場(TTフィールド)と呼ばれる低強度の交流電場を脳内で発生させます。
この交流電場が基本的に正常細胞を傷つけることなく、腫瘍細胞にみられる急速な細胞分裂を阻害し、アポトーシス(細胞死)を誘導することで腫瘍細胞の成長を抑制します。
※より詳しい説明は、作用機序のページへ
正常細胞も腫瘍細胞も、細胞の一部は電荷を帯びていますが、腫瘍治療電場(TTフィールド)は細胞が分裂する時に作用するため、静止期にある正常細胞はその影響を受けないと考えられます。
※より詳しい説明は、作用機序のページへ
オプチューンは、TTフィールドジェネレーター(本体)から頭皮に貼付したアレイを通じて腫瘍治療電場(TTフィールド)と呼ばれる周波数200kHz、電場強度1~3V/cmの交流電場を脳内に形成し、細胞の有糸分裂の後期における分裂過程を阻害することによりアポトーシス(細胞死)を誘導して、腫瘍細胞の増殖を抑制すると考えられています。
前臨床試験1)において、TTフィールドの効果は電場の周波数、強度および照射期間に依存することが示されました。中でも細胞増殖を阻害する適正周波数は細胞の大きさに反比例しており、細胞が小さいほど適正周波数が高く、細胞が大きいほど適正周波数は低いことが明らかになりました。
種々のがん細胞で検証すると、膠芽腫細胞は周波数200kHzのTTフィールドで細胞増殖抑制効果が最大となることが確認されたため、膠芽腫に対するTTフィールド療法の周波数は200kHzと規定されました。
1)Kirson ED et al.:Proc Natl Acad Sci U S A. 2007;104(24):10152-10157.
オプチューンによる治療は、手術および放射線や化学療法での治療後、退院して4~7週間後のタイミングで維持化学療法と組み合わせて開始してください。
再発膠芽腫患者を対象とした市販後患者レジストリーデータセット(PRiDe)1)において、オプチューンの使用率が75%を超える患者さまでは、それ未満の患者さまに比べてOSが有意に延長することが示されました。
また、初発膠芽腫患者を対象としたEF-14試験のサブグループ解析2)において、オプチューンの使用率が50%を超えると、使用率とPFS・OSには相関関係が認められ、使用率が高まれば高まるほどPFS・OSのいずれもが延長していました。さらに、5年間の全データセットにおいて、「使用率が75%を超えること」はOSの独立した予後因子であり、性別・摘出率・MGMTメチル化の有無・年齢・地域・KPSには影響されませんでした。
1)Mrugala MM et al.:Semin Oncol. 2014;41(5) Suppl 6:S4-S13.
2)Toms SA et al.:J Neurooncol. 2019;141(2):467-473.
日本でのオプチューンの平均使用率は約76%です(2021年7月現在)。なお、オプチューンの使用率や目標値は、患者さまの状態などを勘案して個別に設定してください。
患者さまの中には、1ヵ月の平均使用率が90%以上の方もいます。なお、日本でのオプチューンの平均使用率は約76%です(2021年7月現在)。
オプチューンの使用率や目標値は、患者さまの状態などを勘案して個別に設定してください。
ノボキュアのDSS(デバイス・サポート・スペシャリスト)が、患者さまのオプチューン本体から、月間使用率のデータを抽出します。このデータは担当医師に送付されますので、そちらをご確認ください。
ヒトの頭部のコンピューターモデルを用い、腫瘍サイズや形状、位置、さらには誘電特性が異なる4つの仮想腫瘍でアレイのレイアウトを検証したところ、いずれの腫瘍内においても治療に必要な電場強度閾値の1V/cmを超えていました。また、腫瘍内の電場強度は、そのサイズと形状には相関しなかったものの、アレイの貼付部位と腫瘍の位置が適合していた場合に電場強度が増加することが明らかになりました1) 。
このことから、腫瘍部位に合わせてアレイを適切な位置に貼付することで、オプチューンでの治療が最適化できることが示唆されました。
1)Wenger C et al.:Int Radiat Oncol Biol Phys. 2016;94(5):1137-1143.
初発膠芽腫患者を対象としたEF-14試験において、生検・部分摘出・全摘出といった腫瘍摘出術別にOSを解析したところ、腫瘍摘出率のいかんにかかわらず、いずれもテモゾロミド単独治療群に比べてTTフィールド療法併用群で有意な延長が認められました1)。
このことから、腫瘍摘出率はオプチューンの有効性には影響されないことが示唆されました。
1)Stupp R et al.:Tumor treating fields added to standard chemotherapy in newly diagnosed glioblastoma(GBM): final results of a randomized, multicenter, phase Ⅲ trial.
Presented at: 2017 Annual Meeting of the American Association for Cancer Research; April 1-5, 2017; Washington, DC. Oral presentation.
製品開発の拠点はイスラエル、ビジネスの拠点はアメリカ、日本のオフィスは東京です。オプチューンは治療システムであるため、本機器を用いて腫瘍の進行具合や悪化の予兆を察知することはできません。腫瘍の進行具合は、画像検査(CTやMRI)の結果をもとに判断してください。
治療薬などと異なり、オプチューンは実際に装着している時間しか効果がありません。そのため、1ヵ月に75%以上(1日に換算すると18時間以上)、少なくとも4週間以上の治療が推奨されています。
初発膠芽腫患者を対象としたEF-14試験1)において、オプチューン+テモゾロミド併用療法群の最も一般的(発現率≧10%)な有害事象は、血小板減少症、悪心、便秘、嘔吐、倦怠感、アレイ貼付部位の皮膚反応、頭痛、けいれん、うつでした。
なお、アレイ貼付部位の皮膚反応は、52%の患者さまに認められましたが、その程度は軽度から中等度の管理可能なものであり、治療中止に至った症例はありませんでした。
1)Stupp R et al.:JAMA. 2017;318(23):2306-2316.
※より詳しい説明は、初発膠芽腫における安全性のページへ
初発膠芽腫患者を対象としたEF-14試験1) において、テモゾロミド単独療法群と比較してオプチューン+テモゾロミド併用療法群で、全身性の重篤な有害事象の有意な増加は認められなかったことから、オプチューンはテモゾロミドによる有害事象を悪化させることはないことが示唆されました。
1)Stupp R et al.:JAMA. 2017;318(23):2306-2316.
※より詳しい説明は、初発膠芽腫における安全性のページへ
オプチューンの治療効果を得るには、アレイ・レイアウトマップにあわせてアレイを正しい位置に貼付することが必要です。特に後頭部には患者さまご自身で正しい位置に貼付することが困難なため、アレイは可能な限り治療協力者に貼付していただくよう指導してください。
アレイは滅菌包装されているため、再使用することはできません。製品の添付文書でも「再使用は禁止」と明記されています。
腫れ・赤み・かゆみ・痛み・出血など、頭皮に異常が見られた場合には、症状に応じてヒドロコルチゾン(ステロイド)軟膏や抗生物質入り軟膏などの外用剤の処方を検討してください。なお、出血・潰瘍などの症状がある部分には、アレイを貼付しないよう患者さまに指導してください。
腫れ・赤み・かゆみ・痛みなど、頭皮に異常が見られた場合には、症状が出ているときに患部の写真を撮影するなど経過を記録しておき、担当医師に見せて指導を受けてください。
発生している頭皮の腫れ・赤み・かゆみ・痛みなどの頭皮症状の改善にかかる時間は、症状の種類や程度、患者さまの体調や体質、併用している薬剤などによって異なります。このため、具体的な休憩の方法や時間については症例ごとに判断いただくことになります。潰瘍などができているケースでは皮膚科医へのコンサルトもご検討ください。
ノボキュアのDSS(デバイス・サポート・スペシャリスト)がアレイを交換する行為は、医療行為に該当するため認められていません。
担当医師の判断に委ねられることになりますが、患者さまの病状によってはオプチューンでの治療を再開することは可能です。
ノボキュアでは、患者さま個々の頭の大きさや、MRI・PET画像から得られた腫瘍の位置情報を基に、シミュレーションソフトウェア(NovoTALTM 、ノボキュア)によってアレイ・レイアウトマップを作成しています。
患者さまのMRI画像所見でベースラインから大きな変化が認められた場合、このアレイ・レイアウトマップを見直し、再調整することは可能です。
再調整に関しましては、ノボキュアの担当営業までお問い合わせください。
患者さまが加入されている医療保険の種類や年齢、所得額によって窓口で支払う個人負担額が異なります。オプチューン治療を受ける病院の医事課までお問い合わせください。
なお、オプチューン治療では、高額療養費制度が適用されることが予想されます。
※高額療養費制度に関しては、Q29をご参照ください。
※1;医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1ヵ月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度
オプチューン治療では高額療養費制度が適用されることが予想されます。下記の厚生労働省のWebサイトをご確認の上、ご加入の健康保険組合、協会けんぽ、または市町村(国民健康保険・後期高齢者医療制度)などにお問い合わせください※2。
(※1・※2 出典;下記 厚生労働省のWebサイトより)
妊娠または妊娠の可能性がある、あるいは妊娠を試みている患者さまには使用経験がなく、安全性は確立されていません。妊娠可能な女性は、オプチューンを使用している間、避妊を行ってください。なお、臨床試験は妊婦を対象として行われていないため、オプチューンの使用により発生しうる副作用、または有効性については検証されていません。
オプチューンは自宅で行う在宅治療法の医療機器です。治療開始時に、担当医師から自宅でオプチューンを使用するための説明とトレーニングを受けていただきます。
感電はしません。オプチューンは、絶縁されたセラミック製の電極を用いて「電場」を作り出す治療法で、人体に電流が流れるわけではありません。一般に、100~300kHzの周波数では神経や筋肉を刺激せず、組織の加熱も起こさないとされています。オプチューンは、200kHzの周波数で電場を形成することにより腫瘍細胞を標的とした局所治療を行うため、脳や全身の正常細胞にはほとんど影響を及ぼさないと考えられます。ただし、頭部に装着するトランスデューサーアレイにより、皮膚にかゆみや炎症が起こることがあります。
アレイは一度頭皮に貼ると次の交換まで、ずっと貼り付けたままになります。アレイを貼付している時は、寝ている時もTTフィールドボタンを押して治療を行っている方が多いようです。
休憩時間をどのように、どの程度設けるかは、治療効果に関わりますので、担当医師がご判断ください。
アレイは頭皮に1回あたり4枚貼り、週に2~3回交換していただくことになります。アレイは再利用できないため、一度貼ると交換のタイミングまで剥がさず、貼ったままになります。
頭髪が伸びたり、汗をかいたりすることでアレイの密着力は落ちてきますが、オプチューンによる適切な効果を得るためには、アレイを頭皮に密着させることが大切です。アレイは、適切な頻度で交換していただくようお願いします。
AC電源で使用中も必ずバッテリーは本体にセットしてご使用ください。バッテリー挿入部への異物が入ることを防ぎます。また、空洞になると衝撃での本体の損傷が起こりやすくなります。
バッテリーをセットしておくとAC電源を外した際、すぐにバッテリーに切り替わり治療が続けられます。
電源タップは使用しないでください(いわゆるタコ足配線はしないでください)。電源タップを使用すると、ブレーカーが落ちたり、機器が正常に動作しない場合があります。
電源アダプターを使用する場合は、家庭用電源に単独で直接接続して使用してください。
新幹線のコンセントや自家用車のシガレット充電のソケットは、AC電圧が不安定な場合があるため、電源として使用しないでください。
バッテリー1本あたりの作動時間は2~3時間です。また、バッテリー1本あたりの、フル充電までに要する時間は2~4時間です。
オプチューン専用のショルダーバッグ以外は使用しないでください。オプチューン本体の内部には換気口が付いており、空気を循環させるしくみになっています。専用のバッグは本体の換気口の排気を妨げないようデザインされています。空気が適切に循環できないバッグに本体を収納するとオーバーヒートを起こし、治療が停止するおそれがあります。
それぞれの重量は
- アレイ4枚=約230g
- 接続コネクター(CAD)=約160g
- 本体=約1.2Kg
- リュック=約750g
- ショルダー=約250g
となっています。
よって、
- 装着したまま接続コネクターと本体の接続を外した場合は約390g
- リュックを使った場合のアレイ・本体含む総重量は約2.4Kg
- ショルダーバッグを使った場合のアレイ・本体含む総重量は約1.9Kg
です。
(※弊社計測による実測値です)
オプチューンの最大の治療効果を得るためには、アレイが頭皮と密着している必要があるためです。うぶ毛であったとしても剃り残しがあるとアレイが頭皮にうまく貼付せず、アラームが鳴る原因になります。
アレイは、黒⇒白⇒黒⇒白の順に、アレイ・レイアウトマップに沿って正しく貼付してください。その際、アレイはいったん仮置きし、位置が決まったらきちんと貼付してください。
アレイは、頭髪の伸び具合や汗の量などに応じて、週に2~3回交換してください。頭髪が伸びると、アレイが頭皮に密着しにくくなり、アラームが鳴る原因になります。
セラミックディスクの周りの肌色の粘着部分は、ハサミで切り取っても問題ありません。ただし、粘着部分を切り取るとアレイの頭皮への密着が弱くなり、剥がれやすくなるため、切り取りすぎにはご注意ください。

この「耳」は、貼付の位置を決める際の目印となりますので、特に治療を開始したばかりの患者さまはこの「耳」を目印にし、アレイ・レイアウトマップに従ってアレイを貼付してください。ただし、「耳」を含めて肌色の粘着部分は切り取っても治療に問題はないため、もしもとなりのアレイの粘着部分が入り込むような場合は切り取ってください。
保険適用で使用できる数は1ヵ月に40枚が限度となっています。
使用済みのアレイは、患者さまがお住まいの地域の自治体で定められた廃棄ルールに従って処分してください。
可能です。ただし、ニットやフリースなど保温性の高い帽子は、温度が上がってアラーム音が鳴る場合があります。帽子やかつら(ウイッグ)をかぶる時は通気性がよいものを選び、また頭部を締めつけることがないように注意してください。
アレイの交換のタイミングで頭皮を洗っていただくことができます。シャワーや入浴は、アレイや機器を濡らさないように注意することで毎日楽しむことができます。
アレイを外して頭皮を洗えるのは、アレイの交換のタイミングのみです。したがって、週に2~3回となります。体は毎日洗っていただくことができます。
アレイには温度センサーが付いていて、頭皮の温度を測定しています。高温になるとアラームが鳴り、電源が自動的に切れるようになっており、低温やけどを起こす可能性の低い設計になっています。
オプチューンは、国際規格*に基づき、他の電子機器と干渉しないように設計されています。したがって、オプチューンでの治療をしながら、一般的な電化製品(携帯電話、電子レンジ、パソコン、冷蔵庫など)を使用しても問題はありません。ただし、オプチューンは低強度の電場を作り出しているため、一部の電子機器(コンピュータのマウス、タッチランプ、精密医療機器など)には影響を与える可能性があります。
*電磁両立性(EMC):IEC 60601-1-2:2007という国際的な適合証明
下記をご参考の上、検査を受ける病院の医師、医療専門家の指示に従ってください。
【必ずアレイを取り外し、オプチューン本体も持ち込んではならない検査】
●MRI検査
金属類を含む物品はMRI検査室への持ち込みは禁止されているので、オプチューンも持ち込むことはできません。MRI室にはオプチューン本体を持ち込まず、アレイも取り外してください。検査終了後には、新しいアレイを装着してオプチューン治療を再開してください。
【必ずアレイを取り外さなければならない検査】
●頭部CTスキャン検査・頭部X線検査(レントゲン検査)
アレイが検査の結果に影響を及ぼす可能性があるため、検査前には必ずアレイを取り外してください。検査終了後には、新しいアレイを装着してオプチューン治療を再開してください。
【場合によってアレイを取り外さなければならない検査】
●頭部以外のX線検査(レントゲン検査)
アレイやケーブルがX線検査(レントゲン検査)の撮影を妨げる可能性がある場合は、検査前に取り外してください。医療専門家が検査に影響しないと判断した場合は、アレイを装着したまま検査を受けることができます。アレイを取り外した場合は、検査終了後、新しいアレイを装着してオプチューン治療を再開してください。
一般的には、治療しながら旅行に行くことは可能です。ただし、個人差がありますので、担当医師にご相談ください。なお、飛行機でのご旅行の場合、Q4のようにご注意いただきたい点がありますので、ノボキュアならびにご利用になる航空会社に事前にご連絡ください。
※飛行機での旅行に関しては、Q4もご参照ください。
航空会社によって対応が異なりますが、飛行機に乗ることは可能です。なお、オプチューン(トランスデューサーアレイを含む)は空港のセキュリティでアラームの金属探知機の警報が作動したり、リチウムイオン電池の持ち込みには制限があったり、所定の書類の提出が求められるなど、ご注意いただきたい点がありますので、事前にノボキュアまでご利用予定の航空会社名をご連絡ください。また、搭乗に必要な書類や手続きについては、直接、航空会社にお問い合わせください。
1年に1回の保守点検を行いますので、途中で不具合が起きなければ使用年数に制限はありません。
- 必ず担当医師にご相談ください。
- アレイを交換する際に担当医師より処方された軟こう(ヒドロコルチゾン(ステロイド)軟膏、抗生物質軟こう)などの外用剤を塗ります。
- アレイを交換する際は担当医師から事前に指示された位置やアレイ・レイアウトマップの指示に合わせて貼付します。
※皮膚の赤み、炎症の悪化など、頭皮に異常が見られた場合には、患部の写真を撮影するなど経過を記録し、担当医師の指導を受けてください。
急な雨などでアレイが濡れそうな場合は、本体の電源を切っていったん治療を停止し、機器が濡れないように保護してください。アレイが濡れた場合には、新しいものに交換して治療を再開してください。
※本体が濡れたときの対応に関しては、Q14をご参照ください。
- 電源アダプター、電源コード、コンセントがすべて接続されているか確認してください。
- 取扱説明書の「治療の開始」(P42~43)の手順に従って本体の電源を入れてください。
- 1〜2 を行っても本体の電源が入らない場合は、機器の不具合が考えられます。
ノボキュアまでお問い合わせください。
※原因としては、
- 電源コードがコンセントから外れている
- 電源コードが電源アダプターから外れている
- 電源アダプターの本体接続ケーブルが本体から外れている
ということが考えられます。
【バッテリーランプが点灯している場合】
- TTフィールドボタンを押して、アラーム音を停止します。
- バッテリーを交換します。
- 治療を再開します。
【エラーランプが点灯し、バッテリーランプが点灯していない場合】
- TTフィールドボタンを押して、アラーム音を停止します。
- すべてのコネクターにゆるみがないかを点検します。(接続の不備への対応)
- 本体の正面/背面の換気口がふさがれていないかどうか点検します。(本体の過熱への対応)
- 頭部を枕などに密着し続けている場合、アレイが41℃を超えて温度センサーが作動、アラーム音が鳴ります。横になっている場合は、患者さまご自身が頭部を少し動かしてみるか、介護者が一定時間ごとに体位交換して頭部が密着する箇所を移動させてください。(アレイの過熱への対応)
- アレイが頭部に密着していることを確認し、必要な場合はさらに医療用テープを貼って密着を補助し、頭髪を剃って新しいアレイを貼りなおします。(アレイが頭皮に密着していない場合の対応)
- 再度TTフィールドボタンを押します。
- TTフィールドボタンの周囲のTTフィールドランプが青く点灯していれば、治療はすでに始まっています。
※取扱説明書の「TTフィールドジェネレーター(本体)のアラーム音が鳴るとき」(P58) も参考にしてください。
【BATTERYランプが点灯している場合】
≪原因≫
- バッテリーの残量が少ない
- ケーブルがゆるんでいる、または外れている
- 本体の正面/背面の換気口がふさがっている
- 長時間同一体位により、アレイの一部が熱くなっている
- 頭髪の伸びによってアレイが密着していない
- 本体が故障している
- 本体の電源をオンにしたまま治療を行っていない
- その他
≪対策≫
- TTフィールドボタンを押して、アラーム音を停止します。
- バッテリーを交換します。
- 治療を再開します。
【ERRORランプが点灯し、BATTERYランプが点灯していない場合】
≪原因≫
- 接続に不備がある(下記 2 を参照)
- 本体が加熱している(下記 3 を参照)
- アレイが過熱している(下記 4 を参照)
- アレイが頭皮に密着していない(下記 5 を参照)
≪対策≫
- TTフィールドボタンを押して、アラーム音を停止します。
- すべてのコネクターにゆるみがないかを点検します。(接続の不備への対応)
- 本体の正面/背面の換気口がふさがれていないかどうか点検します。(本体の過熱への対応)
- 頭部を枕などに密着し続けている場合、アレイが41℃を超えて温度センサーが作動、アラーム音が鳴ります。横になっている場合は、患者さまご自身が頭部を少し動かしてみるか、介護者が一定時間ごとに体位交換して頭部が密着する箇所を移動させてください。(アレイの過熱への対応)
- アレイが頭部に密着していることを確認し、必要な場合はさらに医療用テープを貼って密着を補ったり、頭髪を剃って新しいアレイを貼りなおします。(アレイが頭皮に密着していない場合の対応)
- 再度TTフィールドボタンを押します。
- TTフィールドボタンの周囲のTTFIELDSランプが青く点灯していれば、治療はすでに始まっています。
※アラーム音が鳴り続ける場合は、ノボキュアまでお問い合わせください。
バッテリーを新しく充電したものに交換してください。バッテリーを新しく充電したものに交換しても問題が解決しない場合は、バッテリー充電器や本体の故障が考えられますので、ノボキュアまでお問い合わせください。
アレイを新品に交換してください。
原因としては、
- アレイのコネクターに不具合がある
- 接続コネクターの差込口に不具合がある
ということが考えられます。
アレイを交換しても改善がみられない場合は、接続コネクターの差込口の不具合が考えられますので、ノボキュアまでお問い合わせください。
- コネクターや接続部に「引っ張られる」「曲げる」などの物理的な力がかかっていないかを確認してください。
- すべてのコネクターや接続部がしっかり接続されていることを確認してください。
原因としては、
- コネクターに不具合がある
- 本体の接続コネクターのソケットに不具合がある
ということが考えられます。
接続確認後も「すぐに外れる」「接続部がゆるい」「ぐらぐらする」場合は、製品の不具合が考えられますので、ノボキュアまでお問い合わせください。
- TTフィールドボタンを押して、治療を停止します。
- 本体の背面にある主電源ボタンの“〇“を押して電源をオフにします。
- 落下した機器は絶対に使用しないで、速やかにノボキュアに連絡して本体を交換してください。
- TTフィールドボタンを押して、治療を停止します。
- 本体の背面にある主電源ボタンの“〇“を押して電源をオフにします。
- 濡れた機器は絶対に使用しないで、速やかにノボキュアに連絡して本体を交換してください。
予備の機器をお持ちの場合は、速やかに予備のものと交換して治療を継続してください。また、速やかにノボキュアまで連絡してください。