事後解析;高齢者
初発GBM患者においてEF-14の事後解析では、オプチューン+テモゾロミド併用療法は、テモゾロミド単独療法と比較して、65歳以上の患者における無増悪生存期間(PFS)の延長に寄与したと報告されています1。
【試験概要】 EF-14試験1)に登録されたStuppレジメン施行後の成人膠芽腫患者のうち、65歳以上の症例のみを対象としたサブグループ解析(事後解析)2)
【方 法】 対象者をTTフィールド+テモゾロミド併用療法群とテモゾロミド単独療法群に分け、両群におけるPFSおよびOS、安全性を比較検討。加えて、65歳 以上のうち、70歳以上も別途解析
- このサブグループ解析は、EF-14のITT解析における65歳以上の134人の患者すべてのデータを含みます1
- この解析では、2つの治療群間のOS、PFS、および安全性を比較しています
:オプチューン+テモゾロミド併用治療群(n = 89)vs テモゾロミド単独治療群(n = 45)1 - 患者の年齢の中央値は69歳、KPSの中央値は90%でした1

事後解析では、65歳以上の患者において、オプチューン+テモゾロミド併用療法はテモゾロミド単独療法と比較してOSの改善に寄与したと報告されています1
- 高齢者において、オプチューン+テモゾロミド併用療法で治療した場合、OSの中央値が17.4ヵ月であり、テモゾロミド単独療法を行った場合のOS中央値13.7ヵ月を上回りました1
- 1年後の解析では、オプチューン+テモゾロミド併用療法はテモゾロミド単独療法の場合と比べてのOSの値が高く、2年後でも優位を保ちました1

65歳以上の患者の安全性データ
- オプチューン+テモゾロミド併用療法で治療された患者(46%)とテモゾロミド単独療法で治療された患者(40%)を比較して、全身性のAEに有意な増加はありませんでした1
- SAE(重篤な有害事象)は、オプチューン+テモゾロミド併用療法を行った患者の39%、テモゾロミド単独療法を行った患者の33%で報告されました1
- いずれのAEについてもオプチューン治療に関連するとは判断されませんでした1
- グレード1から2の皮膚AEは、オプチューン使用患者の51%で観察されました1
※WHO(世界保健機関)の‘高齢者’の基準は65歳以上となっています。
略語について;AE - 有害事象、CI - 信頼区間、 GBM - 膠芽腫、 HR - ハザード比、 KPS - カルノフスキーパフォーマンスステータス、OS - 全生存、 PFS - 無増悪生存期間、 SAE - 重篤な有害事象、 TMZ - テモゾロミド。
Reference: 1. Ram Z, Zhu JJ. Poster presented at the American Association for Cancer Research (AACR) Virtual Annual Meeting II; June 22-29, 2020; Abstract 10636.